フォトリーディングという言葉を聞いたことがありますか? これは、一般的な速読とは異なるアプローチで情報を取り入れる手法です。
私がこのフォトリーディングことを知ったのは15年ほど前のことです。 当時、日本では勝間和代さんが書籍で紹介し話題となりました。 彼女はこの手法を習得することで、情報収集のスピードが劇的に向上したと述べています。
私自身もこのフォトリーディングを学ぶために、15年前に10万円ほどかけて1泊2日の講座を受講しました。 果たして、この投資は価値があったのか? そしてフォトリーディングとは一体どのような手法なのか? 実際に学んだ内容を交えて解説していきます。
フォトリーディングとは?従来の速読との違い
一般的に速読とは、できるだけ速く文字を読む技術のことを指します。 例えば、1度に3行ずつ読む、あるいはページ全体を一気に視覚で捉えるといった方法があります。
しかし、フォトリーディングはこの発想とはまったく異なるものです。 フォトリーディングは、人間の潜在能力を活用した読書法ともいえます。
フォトリーディングの基本的な考え方
フォトリーディングでは、本を写真を撮るようにパラパラとめくっていくのが特徴です。 その際、文字を読むというよりも、ページ全体を視覚的に眺めることに重点を置きます。
何度か繰り返すことで、脳が情報を無意識に取り込み、本の概要を素早く把握できるというのがこの手法のポイントです。
では、実際にどのようなステップで行うのかを見ていきましょう。
フォトリーディングの実践ステップ
① アフォメーション(自己暗示)を唱える
最初に、**「私は今からこの本から必要な情報を取り出すことができる」**と宣言します。 これは、潜在意識に働きかけて情報をスムーズに吸収する準備をするためのものです。
② 集中状態を作る
フォトリーディングでは、集中を高めるために**「頭の上にミカンが乗っているイメージ」**を持つとされています。 ……え? ミカン?(笑)
少し奇妙に思えるかもしれませんが、これによりリラックスしつつ集中力を高める効果があるそうです。
③ 本の全体像を把握する
まずは、
- 目次を確認し、本の全体構成を把握
- 本の手触りを確認する(外装を確認したり、ページを軽くパラパラとめくったりして触感で確認)
- 最初のページから1ページずつ、リズムに乗ってめくっていく。 その際に「リズムに乗ってページをめくろう、1・2、1・2」のような掛け声をつぶやく。心の中で唱えても良い。
この段階では、まだ文字を読もうとしないことがポイントです。
④ 重要なキーワードや情報を拾い上げる
ページをめくっていくと、
- 太字のキーワード
- 見出し
- 繰り返し出てくる言葉
といった重要な情報が自然と目に入ってきます。
この作業を通じて、本の内容のエッセンスを短時間で掴むことができるのです。
フォトリーディングを試して感じたこと
フォトリーディングは、一見すると「本当に効果があるの?」と疑いたくなる手法ですが、 実際に試してみると、確かに本の概要を短時間で掴むことはできると感じました。
特に、
- 目次を確認した時点で概要がつかめる
- ページをめくる中で、重要なフレーズが浮かび上がる
- 10分程度で1冊のポイントを押さえられる
といった点で、情報収集の効率が上がるのは間違いありません。
ただし、フォトリーディングには限界もある
フォトリーディングだけで本の内容を完全に理解するのは難しいです。 結局のところ、 **「フォトリーディングで概要を掴み、気になった箇所を熟読する」**という流れが最も効果的だと感じました。
フォトリーディングを学んだ結果、多くの本を読む習慣がついた
フォトリーディングを学んだことで、本を手に取る機会が増えたのは大きなメリットでした。
1冊を完璧に理解することにこだわらず、 **「短時間でもいいから本に触れること」**を意識するようになりました。
結果として、知識の幅が広がり、情報収集力も向上したと実感しています。
まとめ:フォトリーディングは使い方次第で有効!
フォトリーディングは、
- 短時間で本の要点を掴む手法
- 潜在意識を活用した情報吸収法
- 習慣化すれば、多くの本を読めるようになる
といったメリットがあります。
ただし、すべての本をフォトリーディングで済ませるのは難しいため、 **フォトリーディング + 精読(気になる部分をじっくり読む)**を組み合わせるのが理想です。
本を読むこと自体に価値があるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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