『Die with Zero(ゼロで死ね)』を考える

人生設計

『Die with Zero』とは?

FIRE界隈で話題になっている書籍のひとつに、『Die with Zero(ゼロで死ね)』があります。 この本は、アメリカの元ヘッジファンドマネージャーであるビル・パーキンス氏が著したもので、FIREを目指す人々にとって非常に示唆に富んだ内容となっています。

本書のメッセージはシンプルです。

「お金を貯めるだけではなく、それをしっかり使い切って人生を最大限楽しもう!」

確かに、FIREを目指す人にとって資産形成は最重要課題のひとつです。 しかし、いざFIREを達成した後に「どのように資産を活用するか?」という問いには、なかなか明確な答えが出しにくいものです。

『Die with Zero』の考え方は、資産を 使い尽くしてから死ぬ ことを推奨しています。 「せっかく貯めた資産を使わずに死んでしまうのは無駄」というのは、一理あります。

ですが、実際に自分の人生に置き換えた場合、本当に資産をゼロにすることが可能なのか? そして、それが精神的な安心感を生むのか? という点については、個人的には慎重に考えています。


私自身の考え:資産は維持したい派

『Die with Zero』の考え方は理解できます。 しかし、私自身はどちらかというと資産は減らしたくない派です。 むしろ、できることなら 「資産額を維持、もしくは向上させた状態で生きていきたい」 と考えています。

FIRE後の生活においては、経済的な安心感 が幸福度に大きく影響すると考えています。 そして、その安心感のひとつが 「資産が減らないこと」 です。

お金が減るのは精神的に辛い

私はこれまで、資産をコツコツと積み上げてきました。 右肩上がりで増えていく資産額を見ていると、安心感や達成感、充実感 を感じます。

では、その資産が減っていく未来を考えるとどうでしょうか?

正直、心穏やかではいられない 気がします(笑)。 資産が減ると、

  • 「本当にこのペースで大丈夫なのか?」
  • 「もし寿命が思ったより長かったら?」
  • 「医療費が予想以上にかかったら?」

といった不安が頭をよぎります。

このような不安を抱えながら生活するくらいなら、配当や利回りの範囲内で暮らし、資産自体は減らさないほうが精神的に楽 だと感じています。


資産をどう使うべきか?

では、FIRE後の生活で資産をどのように活用するのが理想的なのでしょうか?

『Die with Zero』の考え方を参考にしつつ、私自身の考えを交えて整理してみます。

1. 使うべき時に使う

資産を減らしたくないとは言え、「お金を使うべきタイミング」を逃してしまうのももったいない。

例えば、

  • 健康なうちに旅行を楽しむ
  • 家族や大切な人と充実した時間を過ごす
  • 新しい体験や趣味に投資する

こういったことには積極的にお金を使うべきでしょう。 「老後のために節約していたら、体力がなくなって旅行に行けなかった」というのは、まさに本書が警鐘を鳴らしている部分です。

2. 資産が減らない範囲で楽しむ

私の理想は、資産を減らさずに楽しむこと です。 そのためには、

配当や利回りの範囲内で生活するインフレに対応できる投資を行う資産を無理に増やそうとせず、減らさない工夫をする

このような方針で運用すれば、精神的な安定を保ちつつ、FIRE後の生活を楽しめるのではないかと考えています。


未来の自分の考えは変わるかも?

今回のブログでは、50代・FIRE前の私 が考える『Die with Zero』についての意見を書きました。

しかし、人生の価値観は変わるもの。

5年後、10年後には、

「いや、やっぱり資産はゼロで死ぬのが正解だった!」

と思っている可能性もあります(笑)。

その時にはまた、改めて考えをまとめてみたいと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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