今年の初め、私は投資で大きな失敗をしてしまいました。
その原因は、自分のルールを守り切れなかったことです。
そしてその失敗の対象が、タマホームの株でした。
NISA枠での買い増し、株主優待を狙った判断ミス
今年の初め、NISA枠を利用してタマホームの株を買いました。
当初は20株しか保有していませんでしたが、株主優待の恩恵を受けたいと思い、さらに80株を買い増して合計100株にしました。
タマホームの優待内容(2025年1月現在)
単元株数 100株
権利確定日 5月末日・11月末日の年2回
特製クオカード(100株以上 保有3年未満:500円分・保有3年以上:1,000円分)
優待目当ての投資自体は決して悪い選択肢ではありません。
ただし、問題は私が事前に数字をしっかり確認せずに買い増しを決断してしまったことにありました。
業績悪化が引き起こした株価暴落
2025年1月14日に発表されたタマホームの第2四半期決算では、売上高が前年同期比16.9%減、営業損益は22億円の赤字となりました。
業績悪化の要因としては、建材価格の高騰や住宅価格上昇による需要減少が挙げられています。
この発表を受けて株価は急落。1月15日には前日比9.31%安となり、私の投資成績に大きなダメージを与えました。
私が持つ高配当投資のルール
普段、私は高配当株への投資において以下のようなルールを設定しています。
- PER(株価収益率):20倍未満
- PBR(株価純資産倍率):2.0未満
- 業績が右肩上がりであること
- 増配傾向が続いていること
これらの条件を満たす企業にしか投資をしないことで、安定した配当収入を得つつリスクを抑える戦略をとっていました。
しかし、今回はそのルールを完全に無視してしまったのです。
油断が招いた失敗の背景
なぜこんなミスをしてしまったのか?その原因は次の2つです。
- 日本株市場の好調
最近の日本株市場は全体的に好調で、株価が上昇基調にありました。この状況が自分の投資判断を鈍らせ、楽観的にさせたのです。 - 自分自身の成績も好調
投資成績が良好だったため、「多少リスクを取っても大丈夫だろう」と過信してしまいました。
結果的に、「タマホームは大丈夫だろう」と思い込み、重要なチェックを怠ることになったのです。
損切りはせず、塩漬けにする決断
現在のところ、私は損切りをせずにタマホーム株を塩漬けすることにしました。
理由は次の通りです。
- 自戒の意味
今回の失敗を記憶に刻み、同じミスを繰り返さないためです。 - 長期的な株主優待の恩恵
塩漬けにしても優待を受けられるため、少なくとも短期的な利回りは得られます。 - 損切りのタイミングが悪い
株価が戻る可能性を完全には否定できず、売却による心理的なダメージを避けたいという思いもあります。
ウォーレン・バフェット氏の教えに学ぶ
ウォーレン・バフェット氏の投資に関する格言には、次のようなものがあります。
- 「10年待てないなら株を買ってはいけない」
- 「今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい」
バフェット氏は、株を売らずに長期的に保有することの重要性を説いています。
私自身も、今回の失敗を通じてこの教えの重みを実感しました。
しかしながら、長期保有する企業を選ぶ際には、やはり事前の調査が重要です。
今回のタマホーム株は、長期的視点で見ると自分の基準を満たしていなかったと反省しています。
みなさんへの教訓
私の失敗から得られる教訓は、以下の点です。
- ルールを守ることの重要性
投資ルールは守るためにあります。一時の感情や市場の流れで判断を鈍らせないようにしましょう。 - 株主優待や配当だけを目的にしない
優待や高配当は魅力的ですが、それだけで買い増しを決めるのは危険です。
・株価は加熱しすぎていないか?(PBR・PERの確認)
・財務は健全か?(有利子負債・自己資本比率)
・利益成長しているか? - 過信しない
投資成績が好調なときこそ慎重に。油断は大きな失敗を招きます。
まとめ
タマホーム株の買い増しは、私にとって大きな失敗でした。
しかし、この経験を通じて、投資ルールを守る重要性を再認識しました。
皆さんはぜひ私のようなミスをしないように気をつけてください。
そして、投資においては常に冷静な判断を心がけましょう。
これからも投資に関するリアルな体験を発信していきますので、ぜひブログをチェックしてください!
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